【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
「冗談だよ」



"まぁ、まんざらでもないけど"



なんて、続けようとした"からかい"の言葉は、一瞬にして雰囲気と声音を変えたこいつには…口が裂けても言えない……



(怖ぇーよ)



「じゃあ、早速購入手続きしておくように」

「わかった」

「一はともかく……
月瀬は?予備してんのか?」

「いや……予備っつーか……」

「……」




『煌暉くん。お待たせしました』



一にかけられた声で、俺と一はほぼ同時に振り返った。


そこには姿勢を正した月瀬が立っていて、その襟元が目に入った俺は、



「ああ…やっぱりな」

「ダメ?」

「んーー……どーなんだろな?
一応リボンだけど、月瀬の場合は"ライン"がな……」

「紫音が"1年"なのは周知だろ。問題ねぇじゃん」

「何つー言い訳」

「それに、俺達だけじゃねぇし。他のヤツらだってしてんじゃん」

「だからそれは、お前らが流行らせたからだろ」

「え?そーなの?」

「知らなかったのか?」

「だって、んなことどーでもいいし」


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