【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
だけど、だ。
それで終わらないのが“紫音”ということを俺はまた自覚する。
『そうだ。ベリーで思い出しましたけど、
煌暉くんは“さくらんぼの軸”を口の中で結べますか?』
紫音にそう聞かれて、過去にも同じ事を聞かれたことがあった俺は、その時にそれをさせられたことを思い出した。
「軸?結べるけど何で?」
『迷信なんでしょうけど、それが結べると“キスが上手”らしいですよ?』
「…………………」
"また何を言い出すんだよ………って、そんな迷信あんの……?"
その時させられはしたけど、俺はその理由を聞くことさえしなかったことと教えられもしなかったことも思い出した。キスを拒む俺に教えたところでどうにかなるものでもないと思ったのかもしれない。
「ってことは俺は?」
『え?』
「キスうま?」
『…………』
今度は俺がそれを聞いてみると、ボッと紫音の顔が赤くなって……でもなぜかうつむいていく顔。
「紫音?」
『……………』
その様子にハタと俺は気がついた。
それで終わらないのが“紫音”ということを俺はまた自覚する。
『そうだ。ベリーで思い出しましたけど、
煌暉くんは“さくらんぼの軸”を口の中で結べますか?』
紫音にそう聞かれて、過去にも同じ事を聞かれたことがあった俺は、その時にそれをさせられたことを思い出した。
「軸?結べるけど何で?」
『迷信なんでしょうけど、それが結べると“キスが上手”らしいですよ?』
「…………………」
"また何を言い出すんだよ………って、そんな迷信あんの……?"
その時させられはしたけど、俺はその理由を聞くことさえしなかったことと教えられもしなかったことも思い出した。キスを拒む俺に教えたところでどうにかなるものでもないと思ったのかもしれない。
「ってことは俺は?」
『え?』
「キスうま?」
『…………』
今度は俺がそれを聞いてみると、ボッと紫音の顔が赤くなって……でもなぜかうつむいていく顔。
「紫音?」
『……………』
その様子にハタと俺は気がついた。