【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
……とりあえずそこで話を終わらせておけばよかった。


「で?紫音は結べんの?」

余計なことを聞いた俺はバカだ。

まぁ、聞いてしまった理由は些細なことで、俺達の初キスが以外にも紫音からだったことをふと思い出したからで……


『結べますよ』


本当の本当にそこまででやめておけばよかった。

俺はそう答えた紫音にまたバカな質問をしてしまう。


「じゃあ紫音も“キスうま”?」

その言葉にピクッとわずかに反応した紫音の身体。
俺は抱きしめていた腕をほどき、紫音を見下ろした。

「紫音?」
『………どうなんでしょうね?』

その問いかけるような言葉が俺とのことじゃないような気がして、

「紫音の初キスっていつ?」

この時ばかりは働かなくてよかった俺の勘が働いた。
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