【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
「はい。いいよ」
最後に髪を指で梳かした煌暉くんが、そのまま私の顔を覗き込んできた。
「今はつけねぇ。ギャラリー多いしな」
フッと微笑んだ煌暉くんの言葉に、私が横に振り向けば、この様子を見ていたと思われる人達と目が合った。
「また顔が赤いのは、俺が言ったことの意味がわかったんだな」
いつの間にか、自分が座っていた椅子へ戻っていた煌暉くん。
すでに机の上に肘をついていた腕はこぶしを作っていて、それが口元をまた隠していたからその表情は半分しか見えなかったけど、それでもまたからかうような、それでいてまた艶めいた瞳も私に向けられていた。
「あとでつけるよ」
『………………』
話の途中でその意味がわかっていた私に、煌暉くんはそう宣言した。
「よく似合ってる。やっぱ紫音は“赤”が似合うな」
とも言われて、ネックレスのトップからわずかに上に動いた視線に、
"……どっち?"
そんなことを思った私は、とりあえず赤く染まっている頬を隠すことしか出来なかった。
**
最後に髪を指で梳かした煌暉くんが、そのまま私の顔を覗き込んできた。
「今はつけねぇ。ギャラリー多いしな」
フッと微笑んだ煌暉くんの言葉に、私が横に振り向けば、この様子を見ていたと思われる人達と目が合った。
「また顔が赤いのは、俺が言ったことの意味がわかったんだな」
いつの間にか、自分が座っていた椅子へ戻っていた煌暉くん。
すでに机の上に肘をついていた腕はこぶしを作っていて、それが口元をまた隠していたからその表情は半分しか見えなかったけど、それでもまたからかうような、それでいてまた艶めいた瞳も私に向けられていた。
「あとでつけるよ」
『………………』
話の途中でその意味がわかっていた私に、煌暉くんはそう宣言した。
「よく似合ってる。やっぱ紫音は“赤”が似合うな」
とも言われて、ネックレスのトップからわずかに上に動いた視線に、
"……どっち?"
そんなことを思った私は、とりあえず赤く染まっている頬を隠すことしか出来なかった。
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