【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
寄り道の行方~SS ロングver.

私の彼氏~side紫音

「単刀直入に聞くけど、あなた煌暉とはいつからの関係?」
『いつから……?』
「そうよ」


"どうして見ず知らずのこの女(ヒト)に、いきなりここへ連れて来られて、そのことを答えなければいけないんだろう……"


私は今学校からの帰り道の途中で、いつもの“寄り道”を煌暉くんとしていたはずなのに……なぜかいきなり目の前に立つこの女(ヒト)から声を掛けられて、さっきいた場所からかなり離れた、しかも少し薄暗い路地裏に連れて来られていた。


『あの……煌暉くんのお知り合いの方ですか?』
「“方”って…ぶってんの?………まぁ、いいや。
煌暉の知り合いっていうか、あなたと同じような関係よ、今はね。それぐらいわかるでしょ」
『おつき合いされてるんですか?』
「つき合うって……あなた、煌暉から何も聞いてないの?
煌暉はね、身体の関係を何人もの女と契約してんのよ。あなたもその内の一人でしょ?そんなことも知らずにヤってんの?
今は煌暉のお気に入りかもしれないけど、独占してると、そのうち痛い目みるわよ。フンッ」

人を鼻で笑い、しかも自分の方が優位とでも言いたげな、人を小バカにした態度の物言いに、以前、煌暉くんが私に話してくれたことを思い出した。

煌暉くんの懺悔とも言える話の中の人達。

今私の目の前にいる人は、その内の一人だった女(ヒト)ということがわかった。

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