【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
そう言って、その女からの返事を待つことなく、見せつけるように今度は紫音の首筋へと口唇を寄せた。そしてその触れた箇所をキツく吸い上げる。
『ん……やっ。跡つけないで下さいって前から…』
俺の思惑通りの言葉を漏らした紫音。
それを聞いて、内心ほくそ笑む自分を感じながら、俺は紫音の肩越しに、
「まだ見たい?」
冷たい視線と声を女へ浴びせた。
それをとどめに、目の前にいた女は何も言葉を発することなく、この場から走り去って行った。
「ごめんな。嫌な思いさせた。
夏に全部切れたと自分では思ってたけど、今の女がその時にあっさり返事をしたことを、もっと疑うべきだった。
思えば勘違いさせるようなことを昔言ってたのは俺で、まさかあんな風になるとは考えもしなかったから……
だけど……たぶん今ので終わったと思うから……
マジでごめん。
……たとえそうだとしても、紫音を利用したことには変わりねぇよな…………ごめんな」
紫音を抱きしめたまま、今回の事の起こりを、あくまでも自分の憶測で説明して、俺はそんな自分だったことを改めて悔いた。
だけど紫音はそれを咎めるわけでもなく、俺が本来まだ隠しておくべき感情の部分をついてきた。
『ん……やっ。跡つけないで下さいって前から…』
俺の思惑通りの言葉を漏らした紫音。
それを聞いて、内心ほくそ笑む自分を感じながら、俺は紫音の肩越しに、
「まだ見たい?」
冷たい視線と声を女へ浴びせた。
それをとどめに、目の前にいた女は何も言葉を発することなく、この場から走り去って行った。
「ごめんな。嫌な思いさせた。
夏に全部切れたと自分では思ってたけど、今の女がその時にあっさり返事をしたことを、もっと疑うべきだった。
思えば勘違いさせるようなことを昔言ってたのは俺で、まさかあんな風になるとは考えもしなかったから……
だけど……たぶん今ので終わったと思うから……
マジでごめん。
……たとえそうだとしても、紫音を利用したことには変わりねぇよな…………ごめんな」
紫音を抱きしめたまま、今回の事の起こりを、あくまでも自分の憶測で説明して、俺はそんな自分だったことを改めて悔いた。
だけど紫音はそれを咎めるわけでもなく、俺が本来まだ隠しておくべき感情の部分をついてきた。