【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
「もっとちょうだい」
と俺からねだる言葉が漏れた。
俺の首の後ろに回されていた両手が肩に置かれ、片方の手が頬に触れてくる。
そして指先が流れるように顎の線をなぞると、人差し指が俺の口唇の一部分で止まった。
『傷………』
紫音が漏らしたその一言に、フッと俺の口元がゆるむのが自分でわかった。
『痛いですか?』
「噛まれた時はな。今はそんな痛くねぇ」
『でも……』
「まだ悪いと思ってんなら……また癒して。今度は深いやつで……」
『けど……』
「紫音がしてくれんなら、それさえも気になんねぇよ」
『……………』
「早くちょうだい」
俺のまたねだるその言葉で、紫音が軽く唇に力を入れたのがわかった。
直後、切なげに見下ろされ、俺の肩に置かれ直していた手の指先が長い髪を耳へかけて、それを押さえるようにして止まった動き。
そしてわずかに開かれた唇が俺の唇とまた重なった。
だけど今度は同時に舌先が触れてくるのも感じて、俺はそれを自分の口腔内へ招き入れた。
と俺からねだる言葉が漏れた。
俺の首の後ろに回されていた両手が肩に置かれ、片方の手が頬に触れてくる。
そして指先が流れるように顎の線をなぞると、人差し指が俺の口唇の一部分で止まった。
『傷………』
紫音が漏らしたその一言に、フッと俺の口元がゆるむのが自分でわかった。
『痛いですか?』
「噛まれた時はな。今はそんな痛くねぇ」
『でも……』
「まだ悪いと思ってんなら……また癒して。今度は深いやつで……」
『けど……』
「紫音がしてくれんなら、それさえも気になんねぇよ」
『……………』
「早くちょうだい」
俺のまたねだるその言葉で、紫音が軽く唇に力を入れたのがわかった。
直後、切なげに見下ろされ、俺の肩に置かれ直していた手の指先が長い髪を耳へかけて、それを押さえるようにして止まった動き。
そしてわずかに開かれた唇が俺の唇とまた重なった。
だけど今度は同時に舌先が触れてくるのも感じて、俺はそれを自分の口腔内へ招き入れた。