【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
自分の顔を傾けて、舌を絡ませそこを求める。
離れそうで離れないキスを繰り返しながら時々目が合うことが喜びを増幅させて、俺と同じ想い、それを考えるだけで幸せな気持ちがどんどん溢れてきた。
俺は紫音の腰に絡めていた腕をほどき、一方を背中に、もう一方を頭の後ろへと移して、その身体を抱きしめた。
お互いの口唇を押しつけ合うようにして、少しの隙間さえなくすように、それじゃ足りないとでも言いたげに俺はその重なりを自ら深めた。
『ん……』
紫音の甘い吐息が聞こえて、全身に熱が駆け巡る。
放したくない、離れたくないという想いが唇と抱きしめる腕に込められて、膝立ちのままだった紫音を少し強引に自分の膝元へと引き下ろした。
そうしたことで少し高さの変わった唇を感じ、それに情欲が煽られた。
だから俺はあえて唇を離し、額と額を合わせて覗き込むように紫音の瞳を見つめた。
だけど、押さえようとしたことがやっぱり言葉となって漏れる。
「好きだよ」
俺の今の心理がその言葉にも含まれていて、甘い吐息の音になった。
その囁きが紫音の瞳を揺らして、
「好き…」
と紫音からも、甘く響く音が囁かれた。
そのことが自分のとった行動を完全に裏目にしたことがわかり、すでにスイッチの入っていた部分を疼かせて思わず漏れた吐息と言葉……
「ハァ………ヤバい…」
『どうかしましたか?』
合わせていた額を離した紫音が、キョトンとした表情を浮かべ小首を傾げた。
"ぇ………俺だけONなの?"
離れそうで離れないキスを繰り返しながら時々目が合うことが喜びを増幅させて、俺と同じ想い、それを考えるだけで幸せな気持ちがどんどん溢れてきた。
俺は紫音の腰に絡めていた腕をほどき、一方を背中に、もう一方を頭の後ろへと移して、その身体を抱きしめた。
お互いの口唇を押しつけ合うようにして、少しの隙間さえなくすように、それじゃ足りないとでも言いたげに俺はその重なりを自ら深めた。
『ん……』
紫音の甘い吐息が聞こえて、全身に熱が駆け巡る。
放したくない、離れたくないという想いが唇と抱きしめる腕に込められて、膝立ちのままだった紫音を少し強引に自分の膝元へと引き下ろした。
そうしたことで少し高さの変わった唇を感じ、それに情欲が煽られた。
だから俺はあえて唇を離し、額と額を合わせて覗き込むように紫音の瞳を見つめた。
だけど、押さえようとしたことがやっぱり言葉となって漏れる。
「好きだよ」
俺の今の心理がその言葉にも含まれていて、甘い吐息の音になった。
その囁きが紫音の瞳を揺らして、
「好き…」
と紫音からも、甘く響く音が囁かれた。
そのことが自分のとった行動を完全に裏目にしたことがわかり、すでにスイッチの入っていた部分を疼かせて思わず漏れた吐息と言葉……
「ハァ………ヤバい…」
『どうかしましたか?』
合わせていた額を離した紫音が、キョトンとした表情を浮かべ小首を傾げた。
"ぇ………俺だけONなの?"