【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
「ヤバいな。惚れそう」

「は!!?」

「ねぇ。何才?」

『1月に"15"になりました』



胸の中にいた紫音が、顔だけを動かしてその質問に答える。



(答えなくていいから)



「「うーーーーん……」」

「何、真剣に考え込んでんだよ!?」

「え?いや…"16"になるには、まだ1年先か…って思って」

「俺は今でも全然いいけど。
今のうちから天使を自分色に染める。って、男冥利に尽きない?」

「確かに。"そそる"な」

「「ね。どお?」」



俺の存在を無視したような、勝手な会話が繰り広げられ…

まさかの不適な笑みを浮かべた二人が、紫音を誘惑しにかかる。


だけど、



『おっしゃってる意味が、よくわかりませんが』



さすが紫音。


見事な"鈍さ"でかわしてくれた。



「「………………」」


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