【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
「紫音ちゃ~~ん。何してるの?
バカな男共は放っといていいから、早くこっちにいらっしゃい」



兄貴達は呆然としていて、俺はさらにギューッと紫音を抱きしめているなか、母さんがリビングのドア越しからそう呼びかけてきた。


それに応えるように、



『煌暉くん、お兄様達と本当に仲がいいんですね。
私はお邪魔でしょうから先に行かせて貰いますね』



フフッと笑った紫音が、無意識なのか俺の頬へ指先を触れさせて…続けて兄貴達にもニッコリと笑顔を向ける。

そしてこの場から小走りにパタパタとスリッパの音を響かせて、そこで待っていた母さんと共にドアの向こうへ姿を消した。




「え?天然?」

「天使じゃなくて、小悪魔?」

「「煌暉………よく堪えれるな」」

「……………」



兄貴達のその言葉に、俺は無言で返答した。






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