【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
「紫音?」
ボーッとしていたのか…
いつの間にか会話を終わらせていた煌暉くんが、私の顔を覗き込んでいた。
いきなりの"どアップ"に、
『きゃっ…』 ゴンッ
私は思わず仰け反ってしまい、
背にしていた下駄箱に、おもいっきり頭をぶつけてしまった。
「ゴンッ…って大丈夫か?」
後頭部を押さえようとした手に煌暉くんの手が重ねられて、私の代わりに打ち付けた部分へともう一方の手が触れてくる。
「"音"だけで大丈夫そうだけど……痛むようだったら保健室行く?」
『大丈夫。保健室。行かない』
クスッ
私の返答に、なぜか笑う煌暉くん。
「マジで?片言だけど?」
『へ?』
「やっぱ行っとくか」
『え?いえいえ大丈夫です』
ククククッ
「おいで」
『は?いや…だから……大丈夫って』
「いいから。いいから」
煌暉くんはそう言うと、戸惑う私の手を引いて歩き出した。
*
ボーッとしていたのか…
いつの間にか会話を終わらせていた煌暉くんが、私の顔を覗き込んでいた。
いきなりの"どアップ"に、
『きゃっ…』 ゴンッ
私は思わず仰け反ってしまい、
背にしていた下駄箱に、おもいっきり頭をぶつけてしまった。
「ゴンッ…って大丈夫か?」
後頭部を押さえようとした手に煌暉くんの手が重ねられて、私の代わりに打ち付けた部分へともう一方の手が触れてくる。
「"音"だけで大丈夫そうだけど……痛むようだったら保健室行く?」
『大丈夫。保健室。行かない』
クスッ
私の返答に、なぜか笑う煌暉くん。
「マジで?片言だけど?」
『へ?』
「やっぱ行っとくか」
『え?いえいえ大丈夫です』
ククククッ
「おいで」
『は?いや…だから……大丈夫って』
「いいから。いいから」
煌暉くんはそう言うと、戸惑う私の手を引いて歩き出した。
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