【Berry's Cafe版】やっぱり君にはかなわない〜花と光と奏でSS
「あれ?保健医(センセイ)いねぇの?ラッキー♪」
保健室のドアを開けて、
その中を覗いた煌暉くんが、そこにいるはずの保健医(センセイ)がいないことを指摘したのに…
なぜかそのまま中へと入って行く。
だから私もつながれていた手に引っ張られるかたちで、その中に入った。
直後に後ろでドアの閉まる音が聞こえると…
それと同時に、私は煌暉くんに抱きしめられた。
「あんな新たな一面見せられて……
あそこで抱きしめなかった俺を褒めて?」
『へ?』
「可愛い」
『煌暉…くん?』
私は何のことかわからなくて、それを聞こうと思い呼びかけたけど……
「これ以上は何もしねぇ。止まんなくなるし…放せなくなるから。
だから…保健医(センセイ)が戻ってくるか、予鈴がなるかのどっちかまで……腕の中にいて」
私の身体をすっぽりと包み込んでいる煌暉くんの言葉は甘くて……
それが心地よさを運んでくる。
だから自然と私の腕も、煌暉くんの背中へ回された。
(大好き)
キュッと締めつけられた甘い痛み。
それに混じって、もう一つの痛みが私を刺していたなんてことは…
まだ私は気づかない……
*
保健室のドアを開けて、
その中を覗いた煌暉くんが、そこにいるはずの保健医(センセイ)がいないことを指摘したのに…
なぜかそのまま中へと入って行く。
だから私もつながれていた手に引っ張られるかたちで、その中に入った。
直後に後ろでドアの閉まる音が聞こえると…
それと同時に、私は煌暉くんに抱きしめられた。
「あんな新たな一面見せられて……
あそこで抱きしめなかった俺を褒めて?」
『へ?』
「可愛い」
『煌暉…くん?』
私は何のことかわからなくて、それを聞こうと思い呼びかけたけど……
「これ以上は何もしねぇ。止まんなくなるし…放せなくなるから。
だから…保健医(センセイ)が戻ってくるか、予鈴がなるかのどっちかまで……腕の中にいて」
私の身体をすっぽりと包み込んでいる煌暉くんの言葉は甘くて……
それが心地よさを運んでくる。
だから自然と私の腕も、煌暉くんの背中へ回された。
(大好き)
キュッと締めつけられた甘い痛み。
それに混じって、もう一つの痛みが私を刺していたなんてことは…
まだ私は気づかない……
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