台本置場
来依「何か言ったかい?」
▼いいえ何も。
そんなことよりさっさと会話しやがれください。
雪美「来依(らい)、用事はもういいの?」
来依「うん。ゆきといる方が大切だから、用件だけ聞いて帰って来たよ」
祐介「はっ。お前、また適当な理由付けて告白蹴ったんだろ。俺が言えたことじゃねぇけど、そんなことばっかしてたらいつか刺されるぞ?」
来依「(苦笑混じりに)やだなぁ、怖いこと言わないでよ。あーでも、どうせ刺されるならゆきに刺されたいなぁ……」
雪美「ノーサンキューよそんな血みどろ展開。私ヤンデレ系って苦手なのよねぇ……」
祐介「正しくは、『猟奇系ヤンデレが苦手』だろ?」
雪美「あら、よく覚えてるわね。……私の苦手なジャンルを覚えてるなんて、祐介あんた成長したわね」
祐介「(間髪空けず)誰のせいだと思ってんだよ!!」
来依「いいなぁ祐介は。オレも頑張って好きな物覚えるから。だから、覚えたら褒めてくれる? 姫」
雪美「まぁ、精々励むことね」
祐介「うわっ、すっげぇ上から」
▼……折角の告白を断るーとか、ほぉんとモテる人間は選り好み出来て羨ましい限りですねー。
ったく、何が楽しくてこんな嫌味聞かなきゃいけないんだろう。