台本置場
先輩「……ほら、窓からサッカー部の連絡風景が見えるよ。君の元カレは……あっ(此方を見詰めるその視線に気付いて)……ふふ、ふふふっ。呆然自失って感じだね君の元カレ。もしかして、さっきの情熱的なキスシーン見られてたりして……あ、校舎に向かって走って来てる。……そんなに嫌なら最初から手放すなよな……」
先輩「ん? なんだい? ……『ありがとうございます』って、ははっ、此処はお礼を言うんじゃなくて、怒るのが正解だと思うんだけどなぁ……(苦笑しながら」
先輩「うん、でも君が落ち着いたみたいでよかった。……それで、僕の告白は受け入れて貰えるのかな?」
先輩「……うん。うん、心の整理も必要だろうから、勿論すぐにとは言わない。でも、真剣に考えて欲しいんだ。僕はそのくらい君に惚れてる」
先輩「じゃあ帰ろうか。……あ、さっき君の元カレがこっち向かって走って来てたから、途中で会うかもね? 見せ付けるために、手ぇ繋いで帰っちゃおうか」
先輩「あははっ、君ってほんと分かりやすいね。……そんなところも好きだよ。…………元カレとは比べものにならないくらい、君を愛して、守ってあげるから」
先輩「…………絶対に手放さないからね」
~完~