台本置場
綾奈「例えだよ! た・と・え!!」
雛乃「急に叫ばない。耳が痛いわ」
綾奈「あ。ごめん」
雛乃「私を追いかけてこの学校に入ったんだものね。……あの時は本当に吃驚したわ。まさか本当に合格するとは思わなかったもの」
綾菜「へっへーん! ゆるふわかわいい綾菜ちゃんもやる時はやるのだ!!」
雛乃「……遠回しに馬鹿にしたのよ?」
~少し間~
綾菜「ま、まあ、私だってやれば出来るってことを証明したんだからいいじゃん! ね?」
雛乃「全く……、……お馬鹿だこと。その熱量をもう少し別のことに向ければ、貴方のご両親だって貴方を見る目が変わるのではなくて?」
綾菜「そ、そういう難しい話はいいからっ!! それに……父さんも母さんも、私を見てないのは分かってるから……」
雛乃「……何も言わないわよ。」
綾菜「いいよ。私の問題だから」
雛乃「貴方のそういうところ、とても好感が持てるわ。向き合うべき問題に向き合える人間は寧ろ好きなの」
綾菜「褒められてる気がしないよー……」
雛乃「(堪えきれずに吹き出す)」
綾菜「え、え??」