ice-cold
カチャッ

わたしは蒼くんに抱きついた。

「…閉じこめられてたの?だいじょうぶ?」

やっぱり蒼くんは優しい…

「…ありがと…蒼くん…でも何で…?」

「屋上に忘れ物して取りに来たんだ。よかったね。僕がきて」

「そうじゃなくて…」

「え?」

「なんでその鍵持ってるの?」

鍵は一部屋に一個で予備の鍵はないのは転校生のわたしでも知っていた。
もしかして…蒼くんが…

「…僕を疑ってるの?」

「え…そ、そんなことないよ…」

ドンッ

急に蒼くんがわたしの肩を思いっきり押した。
その勢いでわたしは倒れてしまった。
その倒れたところは屋上の倉庫の前。

「そう。僕がやったんだ。じゃあね。一生そこにいとけば?」

ガチャッ

やっぱり蒼くんが…わかっていたけどすごくショックだった。
すこしでも蒼くんがスキだって思いこんだ自分はバカだ…






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