ice-cold

ホワイトハート

「デートしたい」

わたしが呟くと彼は無表情で

「はっ」

と答えた。

「お金とか使わなくていいからさ、行こうよ~」

「俺はやだね。第一今日は学校に退学届け出す日だろ」

「すぐ終わるじゃん」

「はー」

彼はめんどくさがり。
めんどくさいことはいっさいしない冷たい人

「早く終わったらな」

やっぱり優しい人


「はー…先生すごい怒ってたね」

「仕方ないだろ」

当たり前だけど急にわたしが退学届けを渡したから先生は激怒した。

でも彼がサポートしてくれたから学校をやめられたんだ。



< 109 / 161 >

この作品をシェア

pagetop