ice-cold
「いきなり来てごめんなさいね。
 あのね…おばちゃん…さっちゃんに話したいことあって…」

話したいこと…?
何だろ…

「そうですか…わざわざ来て下さってありがとうございます。それで話って?」

奈津子おばさんはしばらく俯いて、
またわたしの顔を見てこう言った。

「…誰と住んでるの?」

「…え…」

「噂では25歳の大人の男性と暮らしてると聞いたわよ。そうなの?」

「…はい」

奈津子おばさんは驚いた顔をした。

「…もうこれ以上、そんな人と暮らしてはいけないわ」

「なんでですか!?彼はいい人です!!」

ガチャッ

彼が帰ってきた。

「…どちら様ですか?」

「…美沙ちゃんを迎えにきました。この子の母の姉の奈津子です。」





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