ice-cold
「奈津子おばさんの家って確か田舎の方でしたよね」

「そうよ。おじいさんも死んでいま犬のハナと暮らしてるんだよ」

「そうなんだ…いいところですか?」

「いいところよ」

よかった。
なんだかやって行けそうな気がする。

「こっからは歩くわよ」

田舎だからすこし不便だ。

10分たってやっとついた。

「あーついたー」

「若いのに体力ないわねー」

なんて言われた。
お母さんとなんだか似ていた。

「お母さんの写真とかないですか?」








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