ice-cold
彼といると…わたしはダメになる。ダメな人間になってしまう…
わたし自身も…彼自身も…

「おかえり。さっちゃん」

「ただいま。奈津子おばさん…」

そういえば…昔こんな会話してたなぁ…
でもお母さんは心がこもっていない。

「さっきね…春也ってひとから電話があったの」

春也…!?

「なんて言ってましたか!?」

あ…つい…彼の名前で反応してしまう…もう忘れようと思ってたのに…

「さっちゃんの荷物…田舎に送るって」

「え…」

それだけなの?わたし彼女だよ?帰ってこいの一言もないの?
やっぱり彼は冷たい。大キライ。





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