ice-cold
わたしは弱いんだ…わたしはダメな人間なんだ…
わたしをそうしたのは彼でも誰でもない、わたし自身でダメにしたんだ。

最低だわたし…
彼のせいにして自分勝手にあのマンションから消えて…

「おかえりなさい」

「ただいま…」

元気のないわたしにそっと温かいお茶を出してくれた。

「寒かったでしょ?田舎は山だから寒いんだよ」

「ありがとう…」

お茶を飲んだらすこし気持ちが楽になった。

奈津子おばさんは何故わたしが元気ないのか聞かなかった。

それは多分奈津子おばさんの優しさなのだろう。




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