ice-cold
「奈津子おばさん…わたし…間違ってた。」

奈津子おばさんは黙って頷いた。

「春也さんのこと…調べさしてもらったよ…」

「じゃあ…もうあのこと知ってるんですよね…」

奈津子おばさんはうんと言った。

「でも…優しいひとじゃない。」

彼が…優しい…ひと…

「奈津子おばちゃんにはわかるわ。あのひとは…すごい…いいひとだって…」

奈津子おばさん…

チリーン♪チリーン♪チリーン♪

電話の音が急に鳴った。奈津子おばさんが出た。

「はい。…え…春也さんが…はい…はい…あ…わかりました。」

奈津子おばさんが電話の受話器を置くと何故か正座してわたしと目を合わせた。

「落ち着いて聞いて…さっちゃん…」

なんだかすごく…嫌な感じ…






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