ice-cold
ピッピッピッピ

ここは…

白いシーツ、白いベッド…ここは…病院…。

「あ…あ…」

ウ…ウソ…声が…出ない…

「あ…あ…」

違う…左耳が…聞こえないんだ…。

ガラガラガラ~

戸の開く音がした。

「失礼します。」

若い病院の先生が入って来た。
その後ろにはナースが付いていた

「大丈夫ですか?すこし…痛みますか?頭の方を強く打たれてるみたいだったので…」

「わたし…なんでこんな…」

何も思い出せない…
どうしてだろう…

「やはり…いまあなたは記憶喪失になってらっしゃいます。大丈夫です。すぐに思い出しますよ」

ニコっと先生は笑った。





< 136 / 161 >

この作品をシェア

pagetop