ice-cold
「後…左耳の鼓膜がもう破れてしまっていて…
 多分…いえ…一生聞こえない状態になると思います…」

ウソ…もう…左耳は聞こえないの…?

「それでは…」

先生は帰って行った。

後から考えてみると死のうと思ってたんだから
左耳が聞こえないとかどうでもいい。

コンコンッ

戸を叩く音がした。

「はいるで!!」

ハナとリンゴちゃんだ!!

「大丈夫か!?うわ!?頭っいったそ~」

「よかった…無事で…」

リンゴちゃんがそういうとハナがわたしの横に座り
「ちょっと…大事な話するけどいいか?」と言った。

「ちょっとハナ!!まだダメだよ!!」

「でも早く言うとかなあかんやろ。後から聞いた方が…哀しいやろ…」

何…?どうしたの二人とも…
なんでそんな哀しそうな顔してるの?
何か…あったの…?



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