ice-cold
「これ…プラネタリウムだ…」

「…あぁ」

本物ではないけど…素直じゃないけど…
流れ星に願いを込めて。

“ずっといっしょ”

「綺麗だった…」

「喜んでくれた?」

「うん!春也、どこ行くか決めてたでしょ?
だってそんな偶然プラネタリウムやってるとこなんてないよ」

彼はすこし焦って「ち、違う」っと答えた。

「じゃあなんで走ったの?
 公演する時間に間に合わないって思ったからじゃないの?」

「それは…」

彼のウソ。わたしすごくスキ。
優しいウソ。

「ただちょっと…走りたかっただけ///」

彼が照れるとわたしは何となく嬉しい気持ちになる。

「ねぇ見て!あの人かっこいい!!」

「ホントだ~」

もしかして…春也のこと言ってる?
なんか嫌だ。










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