ice-cold
第三章-no happy-
彼は冷たい。でも声は優しい…

蒼くんは優しい。けど優しいだけじゃ物足りない…

「コンビニ行くけど何食べたい?」

「アイス…」

わたしはアイスがスキ。
でもそれは彼のことがスキって訳じゃなくてただアイスがスキなだけ。

もちろん彼もスキだけど、最近蒼くんが気になる…

「いってらっしゃい」

「…」

やっぱり無視するんだ…
蒼くんだったらきっと言ってくれるのに…

彼は蒼くんより付き合いが長くてしかも彼氏。でもわたしの親を車でひいてしまった過去があってちょっと複雑。
蒼くんは彼よりも優しくて過去のわたしを知らない。

あれ…わたし…どっちがスキなの…?

わたし…今…蒼くんをスキになりかけてる?

カチャッ

「…美沙…」

「春也…早かったね…」

「あぁ…」

っと言ってアイスをわたしに手渡した





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