Bitter
それからなんとなく。
なんとなーくなんだけど気づくと健太くんの方をみてるわたしがいた。

触れた肩がすこしまだ脈をうつ。

あーなんかあんなんで気にしちゃう私ってほんとバカだよね。見るのやめやめ。
って自分では自分にいってるのにまた見ちゃう。

そのとき。


健太くんと目があう。

あ、やば。見すぎで視線にきづかれちゃったかな?
あ、でもなんかこのまま反らすのもなんか変だし
どうしよう!!!

一瞬パニックになってとりあえず笑顔を向けると
あっかんべーとしてくる健太くん。

「なっ....!?」
いきなりあっかんべーとか
なんか向きになってわたしも あっかんべー
って返すと今度は口パクで

「ばーーーーか」って。

いま、絶対バカっていったよね。うん。口パクで。
わたしも口パクて「ばーーーーか」とかえす。

でもなんかそんなやり取りがくすぐったかった。
心なしか楽しいっておもった。



休み時間。「七海!遠足の班いっしょになろーよ!」
「あ、いーよ!なろー!」

私たちの高校は入学してすぐに遠足があるらしい。
親睦を深める的なかんじで。

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