夫婦・・として
☆☆呼び出し
暁斗は、黙って話を聞いていた。
瞳子が、話したり
結斗が、捕捉したり
その時、鈴華もやってきて
この間の失礼な発言を謝ると
暁斗は、
「謝る必要はない。
自分自身でも、
わかっていたんだ。」
と、言った。
そんな和やかな中
コンコン‥‥
「結斗君、頭の消毒に来たよ。」
と、仁が入ってきた。
「あっ、父さん
外科の神原先生だよ。
瞳子さんや鈴華のお父さんの
忠臣さんの同期で親友なんだ。」
と、結斗が言うと
「あっ、あなたは結斗君の
お父さんでしたか?」
と、仁。
「はい、結斗の父です。
息子が、お世話になっています。」
と、言った。
「では、私はこの辺で。
鈴華、帰るときに連絡するからね。
仁、綺麗にしてね。
結斗君、佐原さん、また。」
と、瞳子。
「あっ、瞳子、学部長が
お呼びだったぞ。」
と、仁。
「えっ、正臣さん?
わかった、ありがとう。」
と、言って部屋を出ていった。
鈴華は、
「仁さん、おじいちゃまはママに
なんのよう?」
と、聞くと
「さぁな、聞いてないけど。
結斗君、傷口は綺麗だよ。」
「ありがとうございます。」
と、結斗。
「きっと、ママのお見合いの話だ。」
と、鈴華。
「えっ、お見合い?
忠臣さんが、亡くなってから
まだ、二年だよね。」
と、結斗。
「そうなんだけど、
あちこちから、頼まれるみたい。
なんせ、あの美貌だからね。
ここにも、一人狙っているし。」
と、鈴華。