夫婦・・として
☆☆瞳子
結斗君が、交通事故にあったと
連絡が入った時は、
心臓が止まるんじゃないか
と、思うぐらいびっくりした。
救急車で運ばれてきた結斗君は
私の顔を見て、照れたような
ばつが悪いような顔をしたが
笑ってくれたので
ほっとした。
外科の腕は、優れている仁を
捕まえて待機させていた。
骨折と縫合で、済んで
ほっとした。
頭は、また明日検査することに。
鈴華にも
連絡したから、飛んできて
結斗君にしがみついて
泣いていた。
あれは、また
叱られる事だろう。
仁も様子を見にきて
鈴華と言い合っていた。
鈴華は、なぜか
仁が、私を狙っているようなことを
言うが、それはない。
だって、仁は、忠臣と親友で
私とも友人なんだから。
仁を追い出して
話をしていると
廊下がやけに騒がしい・・・
すると、バーン!
と、結斗君のいる病室のドアが・・
長身の男性が、息を切らして
入ってきた。
その顔は、驚きから怒りにかわり
いきなり、結斗君の胸襟を掴み
殴ろうとした。
私は、とっさに彼の手をとめ
結斗君から、彼をはなした。
どうやら、彼は、結斗君の父親みたいだ。
理不尽な事を言っているから
ついつい、余計な事まで
言ってしまった。
結斗君と鈴華にとめられて
私は、病室を後にした。