夫婦・・として
☆☆顔が浮かぶ
正臣(義父)さんの部屋に行くと
「あっ、瞳子ちゃん、
鈴華の彼は、大丈夫かな?」
「はい、大丈夫です。
お義父さん、私のわがまま聞いて
頂いてありがとうございます。」
と、言うと
「いや、鈴華のためだからね。
それと、例の話し考えてくれた?」
「お義父さん、何度もいいますが
忠臣さんが、亡くなってから
まだ、二年ですよ。
私は、お見合いはしません。
お義父さんから、お断りしておいて
下さい。」
「忠臣から、
自分が、亡くなった後も
瞳子には、笑っていてほしい。
と、言われているんだ。
見合いが、ダメなら
仁君は、どうだ?独身だし。」
と、言うから
「お義父さんが忠臣さんに
頼まれたのは、わかりますが
お見合いはしません。
仁が、相手とか、さらに無理です。
ずっと、友人でしたから。
自分が、また恋愛できるのか
わからないんです。」
と、話すと
「そうか、そうか
見合いも仁君もダメか。」
と、淋しそうにしていた。
だから、少し他の話をして
学部長室をでた。
お義父さんに、言われてるとき
なぜだが、彼の顔が浮かんだ。
ありえない、奥さまをいまだに
溺愛している人なのに。
瞳子は、仕事を少し片付けて
鈴華に連絡して帰宅した。
次の日、また彼に会うことに
なるとか考えてもいなかった。