夫婦・・として
☆☆今は、僕を見て
買い物してから帰宅した。
瞳子の料理作りを手伝って
二人で食べた。
「本当に、何度来ても落ち着くね。」
「そう?ありがとう。」
「料理も、美味しかった。」
「本当に?奥さま上手だったのでしょう。」
「うん、上手だった。
でも亜紀は、和食が多かったかな
瞳子は、和洋折中だからすごいよ。」
「そんなに誉めても
なにも出ないよ。」
「あはは、もうなにもいらないよ。
お腹いっぱい。
あっ、瞳子、神原先生とは、
一度きちんと話しをした方が
良いとおもうよ。」
「えっ、仁と?」
「そう、彼は瞳子が好きみたいだよ。
それも、学生の時から。
瞳子が、それでも俺がいいと
言ってくれたら、うれしいけど。
神原先生を選ぶなら
それは、それで受け入れる。
二人の付き合いは、長いだろうから。」
「えっ、仁が・・・
わたしを・・有り得ない。
それに、私が仁を選ぶとでも?
わかりました。
仁と話してみます。」
「瞳子、疑っているとかでは
ないんだ。
瞳子は、神原先生の気持ちを
今まで知らずにきただろ?
それを知ることで、
今までの神原先生の
全てが、違ってみえてくると
思うんだ。
彼との学生時代、彼が忠臣さんを
失った瞳子をどうやって支えたのか。
俺が知らないことも。
彼はずっと
瞳子のそばで生きてきて見ていたんだよ。
だから、瞳子の気持ちを大事に
したいんだ。
ただ、俺だって
簡単には渡さないよ。」
と、言った。
「ごめんなさい。
私の事考えて、言ってくれたのに。
確かに、仁には沢山
助けて貰った。
沢山、支えて貰った。
・・・・・・」
「もういい!
今は、神原先生じゃなくて
俺といるんだから
俺を見て。」
と、言って
瞳子を抱き締めた。