虚空を眺めて
自宅
月彦は二階建ての平凡な家に住んでいた。
豪華とは、お世辞にも言えない錆びた門を片手で開け、月彦は家の中に入る。
家の中には、誰もおらず、静かだった。
「ただいま」
月彦はそれでも、そう言ってから、バックを部屋の片隅へと投げ捨てた。
これを後で、親に見つけられ怒られるのが、月彦の日常だ。
それでも、月彦は懲りずに部屋の中にバックを放り込んでしまう。
っと、その時だった。
リビングに置かれた、テーブルの上に一枚の紙が置かれている事に気付く。
その白い雪のような紙の上に、何か書かれている。
『今日は帰りが遅くなりよ♪。晩御飯は冷蔵庫の中に入っていまぁす★』
そう紙には書かれていた。
文からして、母親のものだとわかる。
今だに、月彦に対しては、子供相手の口調で話しかけてくる母親だ。
それに、文末に変な記号をつける。
・・・悪く言えば、若いつもりでいるような母親だった。
「全く・・・」
月彦は片手で髪の毛を書き上げながら、自分の部屋へと戻り。
そのまま、ベットの上に寝転がった。
寝るつもりはなかった月彦だが。
疲れていたのだろうか、自然に瞼が重くなっていく―――。
豪華とは、お世辞にも言えない錆びた門を片手で開け、月彦は家の中に入る。
家の中には、誰もおらず、静かだった。
「ただいま」
月彦はそれでも、そう言ってから、バックを部屋の片隅へと投げ捨てた。
これを後で、親に見つけられ怒られるのが、月彦の日常だ。
それでも、月彦は懲りずに部屋の中にバックを放り込んでしまう。
っと、その時だった。
リビングに置かれた、テーブルの上に一枚の紙が置かれている事に気付く。
その白い雪のような紙の上に、何か書かれている。
『今日は帰りが遅くなりよ♪。晩御飯は冷蔵庫の中に入っていまぁす★』
そう紙には書かれていた。
文からして、母親のものだとわかる。
今だに、月彦に対しては、子供相手の口調で話しかけてくる母親だ。
それに、文末に変な記号をつける。
・・・悪く言えば、若いつもりでいるような母親だった。
「全く・・・」
月彦は片手で髪の毛を書き上げながら、自分の部屋へと戻り。
そのまま、ベットの上に寝転がった。
寝るつもりはなかった月彦だが。
疲れていたのだろうか、自然に瞼が重くなっていく―――。