スウィートコーヒー
「いやー!いっぱい買ったねぇ♪満足満足」
「うん♪あたしも満足~」
「これで慎治さんは柚にメロメロだね♪」
「もう~!明美~」
「アハハハハハ」
でも本当に慎治さんに……。
『今日いつもよりまして可愛いね』
とかなんとか言われたら……-!
「よし、じゃあ帰ろうか柚」
「うん♪」
……えっ?
あそこにいる人……。
「柚?どうしたの」
……慎治さん?
間違いない、慎治さんだ。
でも……どうして?
どうして隣に女の人がいるの?
どうして腕組んでるの?
「柚?」
急に黙りこんだので明美は一瞬不思議に思ったが、すぐにあたしの状態が変なことに気づいたのだろう。
あたし目線の先を追っていた。