冷たい王子とチビな私

その後何個か質問されたけど、みんな昼食再開。

「あ。」
ハッとあることに気付く。
「ん?どーしたの?」
知夏が私の顔をのぞきこみながらきいてくる。
「指輪落とした!」
あの指輪をおとすなんて!!
「は?指輪ってあの昔好きだった子がくれたっていうあれ?」
凜々が驚いた顔をする。
あの指輪は決して本物じゃない、駄菓子屋にありそうな指輪だけど、初恋の人がくれたもので、常に持ち歩いていた。
名前も顔ももうおぼえてはいないけど
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