冷たい王子とチビな私
おそるおそるきくと、彼は視線を変えることなく

『んー。なんでだろうね?』

疑問形に疑問形でかえすなんて、性格のひねくれたやつだと思うが声には出さず、

「...わからないからきいているんですけど。」

冷たい視線を送ってみるも、目もあわないから伝わらず。
沈黙の中、甘い匂いがただよってくる。

「...! アイスだ!!」

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