冷たい王子とチビな私
『あー。いたい』

彼がこちらをみてムスッとしながら呟いている。


なんで私が悪いみたいな感じになってるの...。

「もぉ!わかったよ。氷とってくるから。」

ガタッとイスから立ち上がって製氷機のところまでコツコツとあるいていった。
そこで氷を袋にいれて水もすこしくわえて彼の所へもどった。

「はい。」

彼の口にズイっとさしだした。

『...』

彼はそれを素直にうけとって、口にあてだした。けど、まだ顔は不機嫌をあらわしている。

不本意だけど...

「...ごめん..なさい。」

別に私悪くないのに!!
けど、火傷させたのは本当だから...。

『ん。』

は?

あやまったのに、ん。、?!何様なの。
呆れた。ここまで俺様なの?
クールで冷たい王子様じゃないじゃん!
ドSで俺様キス魔じゃない!!


「...たのに。」

前告白してくれた時は...

『?』

「前告白してくれた時は、私も好きだなって思ってたのに!!」
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