冷たい王子とチビな私
ーーー竜斗目線ーーー
俺には好きな人がいる。
子供の頃の初恋の人。
1度は離れ離れになったけど、高校で一緒になれるなんておもっていなかった。
彼女が、指輪を落とした時、なんでここにいるのかと、俺がうれしかったか君はしらない だろう。
君はわすれていたけど思い出してもらえるかもしれないチャンスがきた。
...のに。
「…それでね、赤田くんはね…」
仮にも彼女なのに、俺のことより他の男のことばっかり楽しそうに話す。
ムカつく。
俺は心底心がせまいんだとおもう。
嫉妬に駆られて酷いことを言ったしした。
けど君は怯えながらも俺の目を見て話してくれる。
さっき、君が俺を好きだとおもったと言った時、驚いた。うれしかった。
照れた君はすぐに逃げ出したけど、追いかけて俺からもう1度すきだといいたい。
けど、目の前で、君は赤田守とかいう男に無理矢理キスされている。
俺だって口にはしたことなかった。
あそこまで人を憎んだのは産まれてはじててだった。だから君にキスをした。けど君は泣いて逃げていった。なにも言わず嫉妬に駆られてされたキスに君は怯えきった表情を浮かべていた。
ごめん。けど俺はーー
ーーーーー君を愛してるー