オオカミ御曹司に捕獲されました
「食堂にいないと思ったら、こんなとこにいたんだ」
口元に笑みを浮かべながら、杉本君が私に近づく。
き、き、来た~。
やっぱり昨日毒味させたのバレちゃった?
私……首ですか?
“首”って言われる前に謝ろうとしたら、杉本君がスーツの内ポケットから封筒を取り出し私に差し出した。
「これ、いらないから」
その封筒は、杉本君が打合せで離席中の間に私が彼のデスクの上に置いたものだ。
中には五万円と杉本君が私のために購入したメガネと洋服代の返済計画書が入っている。
弁償っていっても、私が使用していた物とは一桁も金額が違う。
それを平気な顔して受け取れるわけがない。
口元に笑みを浮かべながら、杉本君が私に近づく。
き、き、来た~。
やっぱり昨日毒味させたのバレちゃった?
私……首ですか?
“首”って言われる前に謝ろうとしたら、杉本君がスーツの内ポケットから封筒を取り出し私に差し出した。
「これ、いらないから」
その封筒は、杉本君が打合せで離席中の間に私が彼のデスクの上に置いたものだ。
中には五万円と杉本君が私のために購入したメガネと洋服代の返済計画書が入っている。
弁償っていっても、私が使用していた物とは一桁も金額が違う。
それを平気な顔して受け取れるわけがない。