オオカミ御曹司に捕獲されました
「直接話をしたのは就職活動の面接の時と今日のお昼の二回だけだが、お前よりはよく知ってるかもしれんな」
思わせ振りな発言。
「面接した社員ひとりひとり覚えてるんですか?」
親父でもそれは流石に無理だろう。
しかも、梨花が採用試験を受けたのは四年前も前だ。
パッと見た感じでは彼女は地味な印象だし、親父がずっと彼女の事を覚えているとは考えにくい。
「いや。あの子は面接に遅刻してきたからよく覚えてる」
「江口課長が遅れてきた彼女を連れてきて、面接をしてくれるように社長に頭を下げたんですよ」
助手席に座っていた社長秘書の桜井さんが俺の方を振り向いて補足説明する。
「江口さんが?」
採用試験の頃から江口さんは梨花の事を知っていたのだろうか?
思わせ振りな発言。
「面接した社員ひとりひとり覚えてるんですか?」
親父でもそれは流石に無理だろう。
しかも、梨花が採用試験を受けたのは四年前も前だ。
パッと見た感じでは彼女は地味な印象だし、親父がずっと彼女の事を覚えているとは考えにくい。
「いや。あの子は面接に遅刻してきたからよく覚えてる」
「江口課長が遅れてきた彼女を連れてきて、面接をしてくれるように社長に頭を下げたんですよ」
助手席に座っていた社長秘書の桜井さんが俺の方を振り向いて補足説明する。
「江口さんが?」
採用試験の頃から江口さんは梨花の事を知っていたのだろうか?