オオカミ御曹司に捕獲されました
不器用だと文句を言われる前に杉本君に謝る。
怪我人って自分の身体が自由に動かせないから色々とストレスがたまると思うし、お世話係の私がそのストレスになってはいけない。
「本当に時間かかってごめんなさい」
ペコペコ頭を下げて謝るが、頭を上げた瞬間、私の顎を杉本君は掴んだ。
「何で謝るの?慣れてないから当然だよ。逆に慣れた手付きで外されたらショックだっただろうね」
杉本君の不穏な声音にハッとするも、彼の言わんとする意味がわからない。
「え?どうして?」
「わからないならいいよ。その方が幸せかもね」
杉本君の瞳の色が闇色に染まる。
うっ、この雰囲気はなんかマズイ。
怪我人って自分の身体が自由に動かせないから色々とストレスがたまると思うし、お世話係の私がそのストレスになってはいけない。
「本当に時間かかってごめんなさい」
ペコペコ頭を下げて謝るが、頭を上げた瞬間、私の顎を杉本君は掴んだ。
「何で謝るの?慣れてないから当然だよ。逆に慣れた手付きで外されたらショックだっただろうね」
杉本君の不穏な声音にハッとするも、彼の言わんとする意味がわからない。
「え?どうして?」
「わからないならいいよ。その方が幸せかもね」
杉本君の瞳の色が闇色に染まる。
うっ、この雰囲気はなんかマズイ。