オオカミ御曹司に捕獲されました
ボタンだけ見据えて集中しようとするが、やはり彼の肌に目がいってしまう。

刺激が強すぎ。

それとも……私が意識しすぎなんだろうか?

うちに男の人なんていなかったもんね。

なるだけ杉本君の肌に触れないようにして残り三つのボタンを外す。

「終わった!」

たかがボタンを外すだけなのに、一仕事終えた時みたいにもうヘトヘト。

「ありがとう。助かったよ」

杉本君はフッと微笑すると、私の目の前でシャツを脱ぐ。

「ぎゃあ~!」

私は上半身裸の杉本君を見て悲鳴を上げた。

「杉本君、ここで脱がないでよ~」

ホント、目のやり場に困る。って言っても、しっかり見てるんだけど……。
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