オオカミ御曹司に捕獲されました
「それと、社内には明日通達が出るが、秘書課の佐藤が来月からイギリス勤務になった」
江口課長が私の顔をじっと見ながら淡々と告げる。
「……そうなんですね」
佐藤さんはあの事件後、すぐに自宅に帰ってそのまま欠勤している。
表向きは病欠扱いになってるけど、裏で杉本君とかがいろいろ動いているのだろう。
あの事件の事は、ごく一部の人間しか知らない。
「お前は……その決定に納得出来るか?」
「佐藤さんは栄転って事になりますが、私は処分が下されるよりいいと思います。彼女が処分されても、あまりいい気がしませんから」
佐藤さんが海外勤務と聞いてホッとしている。
遠くにいてくれれば、顔を会わせる事はない。
江口課長が私の顔をじっと見ながら淡々と告げる。
「……そうなんですね」
佐藤さんはあの事件後、すぐに自宅に帰ってそのまま欠勤している。
表向きは病欠扱いになってるけど、裏で杉本君とかがいろいろ動いているのだろう。
あの事件の事は、ごく一部の人間しか知らない。
「お前は……その決定に納得出来るか?」
「佐藤さんは栄転って事になりますが、私は処分が下されるよりいいと思います。彼女が処分されても、あまりいい気がしませんから」
佐藤さんが海外勤務と聞いてホッとしている。
遠くにいてくれれば、顔を会わせる事はない。