オオカミ御曹司に捕獲されました
「また寝られたら困るでしょう?」
杉本君の主張に、江口課長は一瞬沈黙して、結果的に杉本君に同意する。
「……それもそうか」
……今の江口課長の沈黙は何?
私……この前の焼肉屋で何かやらかした?
両隣にいる二人を交互に見ながら私は目を白黒させる。
「梨花ちゃんはお酒が飲めないんだね。残念だな」
店の人が烏龍茶を持ってくると、江口社長がすかさず私のグラスに注いでくれた。
この前おにぎりを一緒に食べた時もそうだったけど、江口社長は杉本商事の一社員である私の事をうちの社長と同じように“梨花ちゃん”と呼んでくれる。
「あっ、すみません」
私はグラスを手に取りペコッと頭を下げる。
「ここは会社じゃないし、そんなにかしこまらなくてもいいよ」
杉本君の主張に、江口課長は一瞬沈黙して、結果的に杉本君に同意する。
「……それもそうか」
……今の江口課長の沈黙は何?
私……この前の焼肉屋で何かやらかした?
両隣にいる二人を交互に見ながら私は目を白黒させる。
「梨花ちゃんはお酒が飲めないんだね。残念だな」
店の人が烏龍茶を持ってくると、江口社長がすかさず私のグラスに注いでくれた。
この前おにぎりを一緒に食べた時もそうだったけど、江口社長は杉本商事の一社員である私の事をうちの社長と同じように“梨花ちゃん”と呼んでくれる。
「あっ、すみません」
私はグラスを手に取りペコッと頭を下げる。
「ここは会社じゃないし、そんなにかしこまらなくてもいいよ」