オオカミ御曹司に捕獲されました
しかも、杉本君という超イケメンのご主人様付きで。

そんな贅沢味わったんだから、それだけでも満足しなければ。

家に帰ったら、今まで出来なかった事をしよう。

読んでない漫画を読みふけるとか、漫画喫茶に行って朝まで漫画を読みふけるとか……。

ね、楽しいでしょう?

そうよ、私は二次元の男の子が好きなんだもん。

また自分の妄想の世界に浸ればいい。

そう、疑似恋愛して満足してればそれでいいの。

グダグダ考えたくなくて、ひたすら掃除に没頭する。

トイレとお風呂の掃除を済ませると、キッチンに向かった。

冷蔵庫を開け、杉本君のお昼ご飯に何を作るか考える。

じっくり作る時間はない。

ナスと玉ねぎとベーコンを取り出し、各材料を細かく刻む。

そう言えば、いつもこんな風に野菜を切ったりしてると、杉本君が現れて私に抱きついてきたなあ。
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