オオカミ御曹司に捕獲されました
「最近梨花の様子がおかしかったから、帰宅時間を遅めに伝えておいて正解だったよ。どうして俺に内緒で荷造りしてるの?」
「だって……」
理由を説明しようとするが、ひっくひっくとしゃくりあげてしまい上手く言葉が出ない。
そんな私を杉本君がそっと抱き締め頭を撫でる。
「大丈夫だよ。話せないならしばらく黙ってて聞いてて」
杉本君の優しい声に私はコクッと頷く。
「まず最初に言っておくけど、俺は梨花を寮に帰す気はないから」
え?
私は思わず目を見開き、杉本君を見上げた。
「怪我が治るまでお世話してなんて言ったけど、元々梨花を帰すつもりはなかった。好きな女をみすみす手放す男なんていない」
「だって……」
理由を説明しようとするが、ひっくひっくとしゃくりあげてしまい上手く言葉が出ない。
そんな私を杉本君がそっと抱き締め頭を撫でる。
「大丈夫だよ。話せないならしばらく黙ってて聞いてて」
杉本君の優しい声に私はコクッと頷く。
「まず最初に言っておくけど、俺は梨花を寮に帰す気はないから」
え?
私は思わず目を見開き、杉本君を見上げた。
「怪我が治るまでお世話してなんて言ったけど、元々梨花を帰すつもりはなかった。好きな女をみすみす手放す男なんていない」