オオカミ御曹司に捕獲されました
「すみません。彼女に合いそうな服をいつくか見せて下さい。サイズはいくつ?」

俺は横にいる五十嵐さんに確認する。

「7号だけど……このお店、私向きではないし、止めませんか?」

五十嵐さんは小声で答え、どこか逃げ腰。

俺が手をつかんでいないと、一人で帰りそうだな。

「大丈夫だよ。五十嵐さんに似合う服はちゃんとあるよ」

五十嵐さんに安心させるようにそう言うと、店員にお願いして服を用意してもらう。

その間、五十嵐さんは所在なさげにキョロキョロ店内を見ていた。

店員が十着程持ってきた中から俺が五十嵐さんに似合いそうなのを三着選び、彼女に手渡す。
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