拝啓、天国の君へ
それから何日か一緒に帰った


昨日、千尋は大丈夫だと言っていたけど明らかに様子がおかしかった


────────・・・・・


「ごめん、お待たせ!」


と勢いよく駅のホームに走り込んだ


いつも千尋が座っている椅子に千尋がいない


授業でも遅れてんのかな?とか呑気なことを考えながら椅子に腰掛ける


しばらく千尋を待っていると顔がすごく青白くて息を切らした男がホームに入ってきた


・・・千尋だ。


ゆっくりと近づいてくる


私はすぐに千尋に駆け寄って声をかける


「どうしたの?体調悪いの?!」


「や、大、丈夫・・・ハァ・・・」


息が切れていて喋りにくそうだ


それによく見ると顔だけじゃなく手とかも青白い。


< 23 / 85 >

この作品をシェア

pagetop