拝啓、天国の君へ
それからしばらく電車に揺られてた。


30分とかそれくらい・・・


どこかの駅について彼が降りたから私も慌てて降りる


外は真っ暗で雪が降りそうなくらい寒い。


「寒い・・・!」


マフラーに顔をうずめてブレザーのポケットに手を突っ込む


彼ももう帰っちゃったよね・・・?


当たり前か・・・!


「あのさ、君ここの駅じゃないよね?もしかしてスカートとか踏んでた?なんか踏んでる感触あったし・・・」


「あ、まぁ。」


と曖昧な返事をする


てか初めて声聞いた・・・!


「ごめん!これ、全然お詫びになんかなんないけど!」


と言ってホットココアを手渡してくれた


本当に申し訳なさそうな顔で謝る彼。


優しさとココアの温かさが心にしみる


< 5 / 85 >

この作品をシェア

pagetop