拝啓、天国の君へ
「なぁ、千尋ってなんかの病気なのか・・・?」


洋一が真面目な顔で聞いてきた


なんでこう、洋一って変なところで鋭いんだろ・・・


「・・・うん。でも、アイツらには言わないで・・・。」


まっすぐ洋一の目を見つめる


「分かった。困ったことがあったらなんでも言えよ。」


と言って私の頭をぽんぽんと叩いた


いっつもバカなことばっかりしてるくせに、たまーに大人っぽくなる。


私にとってはお兄ちゃんみたいな存在。


「へへへ、サンキュ!」


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