拝啓、天国の君へ
洋一side


皆が電車から降りて俺と千尋の2人になった


さっきから千尋の顔が少し曇っているような気がする


「なぁ、照が医者になんのって俺のため・・・?」


悲しそうな顔で、でもまっすぐに俺の目を見て言った。


「あー、まぁそうだろうな。」


「そっか・・・。」


それから千尋はずっと黙り込んでる


切なそうな、なんかよく分からない顔をして。


「照がさ、決めたことなら何でも応援したい。けどさ、医者って勉強いっぱいしないといけないし、体力的にもしんどいし・・・俺のためにそんな大変な思いしてほしくない・・・」


そのとおりだ。俺も千尋の気持ちは分かる


けど、照は医者になることを諦めないと思う


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